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ようこそ.

第5回日本理学療法イニシアティブ研究会学術集会の開催に際して

集会長 松田雅弘(順天堂大学保健医療学部理学療法学科)

 

 ニューロリハビリテーションという言葉が飛び交い、神経科学の視点から脳卒中患者に
対する理学療法アプローチの手法も再考する必然性を強く感じている。このような理学療
法のパラダイムシフトは日常の診療でも感じられるかもしれないが、神経科学が進化した
なかで本当に理学療法は変革してきたのだろうか。中枢神経系疾患の「歩行」、「バラン
ス」、「高次脳機能障害」などの語句を正しく説明し、正確に適切な評価・治療について
私たちは本当に伝えられているのだろうか。ここを議論し私たちの理学療法展開について
十分な議論と実践、研究を推進させていかなくてはいけない。私たちは、この基本的なア
プローチを定義すること、エビデンスに基づいた理学療法の展開、臨床的な知見を活かす
ことで、理学療法のパラダイムシフトを進めていかなくてはいけない。私たちが自信をも
って中枢神経系疾患のバランスなどを語れ、その評価・治療を説明できるためにここで私
たち自身も変わらなくてはいけない。今回のテーマは「脳卒中に対する理学療法のパラダ
イムシフト」として、その最前線の知識をもとに議論して、実践して私たち自身がこの取
り組みの最前線に立っていく必要がある。

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